iOS10が配信開始されましたが即アップデートはいけません。過去のiOSで発生した不具合を改めてまとめ。詳しくない方は数日様子見するのが正解。
iOS10リリース。アップデートしてOK?
ダメとは言いませんが少なくとも即アップグレードする事は推奨しません。今回は数字が変わる大掛かりなもの。新機能が追加されたり操作感が大きく変化したり・見た目や操作性(UI)が変わったり。
対象のiOS端末は5以降のiPhone、iPad Air以降のiPad、2以降のiPad mini、第6世代iPodtouch。5や5cはもう3〜4年前の機種なのでしない方が無難。私は5sすら危ういな、と思ってます。
以下が今回のアップデート内容(長いです)。容量は私のiPhoneSEで降ってきたものだと1GBでした。容量不足してる方は不要なアプリを消したり(後で無料で再ダウンロードできます)、Googleフォトなどで圧迫しがちな写真系の容量を削りましょう。
iOS 10に含まれる新機能および機能改善は以下の通りです:
“メッセージ”で、いろいろな新しい効果を使ってメッセージを送ることができます。また、会話から離れることなく、お気に入りのAppに直接アクセスできます
Siriは、App StoreからのAppを使って、メッセージを送信したり、電話をかけたりすることができるようになりました
“マップ”は、デザインが一新され、機能拡張でレストランや配車の予約ができるようになりました
“写真”は、インテリジェントな検索機能を備え、人や場所などが一層見つけやすくなりました。また、美しいデザインで過去の記憶を呼び起こす機能も備えています
“ホーム”は、1か所でホームオートメーション用の製品を簡単・安全に管理できる新しいAppです
Apple Musicは、まったく新しいデザインに変わり、より明確に、より簡単に、いろいろな角度からお好きな曲をお楽しみいただけます
Apple Newsは、まったく新しいデザインに変わり、太めのタイポグラフィーと鮮やかな色、そしてはっきりと分かれたセクションにより特定のトピックの記事を見つけやすくなりました
必要な情報により簡単に素早くアクセスができる新デザインのロック画面と3D Touchのさらなる適用
QuickTypeキーボードには、新しい絵文字、複数言語タイピング、ニューロネットワーク技術のさらなる活用による文脈に応じた予測機能が追加されました
“メール”で検出された情報に基づき、イベントや連絡先の詳細情報が提案され、Appに追加されます
関連:WWDC2016まとめ。iOS10・MacOS Sierraの新機能やSiriのサードパーティ解放など
メジャーアップデートは不具合満載。iOS8・iOS9で発生したバグ達
新機能満載で人によっては使いたいモノもあるでしょう。ただそれを上回るリスクがiOSのメジャーアップデートにはあります。私は欲しい機能がないので見送ります。
じゃあ何ですぐアップデートしちゃいけないの?ってなる訳ですが、ここ数年のiOSは不具合が発生することが多い為です。アプリ側が最新OSに対応してなくて開けない・Wi-Fi接続が不安定になったなんてのはざら。果ては起動しなくなったなんて事も。
過去のメジャーアップデート時の阿鼻叫喚っぷりを以下で一部掲載しますので御覧下さい。きっとiOS10に上げようと思ってた方は考え直すと思います。
iOS8時発生した不具合
- ユーザ辞書が消えた
- 特定アプリが開けない(新OSに対応してない)
- Wi-Fiが途切れる不具合
- 電話帳が消えた
- safariからファイルアップロードが出来ない
- カメラロールが消えた(これはiOS8の仕様)
- VPNが自動接続される
- キーボードを変更すると消える(新機能のバグ)
- OTAアップデートするとエラーになる
- healthkitの不具合
- ブルースクリーンになるバグ
- au系MVNOが使えなくなった
iOS9時発生した不具合
- スライドでアップグレードで次の画面に進めずフリーズ
- 特定アプリが開けない(iOS8の時と同様)
- 純正メールアプリの既読メールが全て未読になる
- 古いiOS端末で動作が重くなった(年々OS容量が重くなるので多少は仕方なし)
- 一部アプリ内で文字化けするバグ
- バッテリー持ちが悪くなった
メジャーアップデートは新機能由来の不具合が多い印象
私が2年前iPhone5sをiOS8に即アップデートした人です。その当時の新機能で自己購入した有料アプリを家族と共有家族できる機能・キーボードを他社製に変更できる機能が目当て。
ただ上記で書いた通り外部キーボードを選択すると変な挙動になるバグがあり、私の状況下ではspotlight検索しようとするとキーボードが出てこない不具合が出てました。
端末自体が起動しなくなる・通信不能になるなんて深刻なものも多いですが、何かメジャーアップデートは新機能由来のバグが多い気がするんですよね。
ただそういった経緯からAppleはデペロッパー向けにベータ版を配布してテストしていて、今回のような正式リリース時になるべく不具合無いように取り組んではいます。
詳しくない方は修正版を待ちましょう
今回もOTA(iPhone単体アプデ)だと文鎮化する情報もありました。
米AppleのモバイルOS「iOS 10」のアップデートが日本時間の9月14日午前2時にスタートした。数時間後、OTA(Over The Air、Macなどに接続せずに無線でアップデートすること)でのアップデートに失敗したという報告がTwitter上に多数投稿された。
OTAでのアップデートが始まった後、「iTunesに接続」(リカバリモード)画面になり、いわゆる“文鎮化”(端末を使えなくなること)するという。
何度かうちで張った文面(テンプレ)ですが再度。
- アップデート(メジャーだろうがマイナーだろうが)は即インストールせず2〜3日、最低1日は様子を見るべし
- 欲しい新機能がある、自分のiPhone・iPadの不具合が改善される見込みがあるもの以外はスルーするべし
- アップデートするにしても事前バックアップを忘れず取るべし(出来ればiTunesで)
関連:iPhoneSEを購入。iPhoneのバックアップと復元の方法
ITに詳しくない・何かあっても自己責任で解決できる人じゃない限りはしない方が無難。複数台持ちしててサブ端末を生贄にするならともかく、メイン使用で文鎮化したりしたら余裕で死ねます。
日本で10月下旬開始のApple Payは恐らくiOS9.1リリースで対応になるんじゃないかなと予想。iPhone7では目玉機能ですが不具合修正などで実質まともに使えるのは11月にずれ込むのではないかと思います。
追記:iPhoneSEをアップデートしてみました。OTAで実施しましたが上記の現象は起きませんでした。LINE・ポケモンGo・Chromeブラウザ・メールどれも快適に動作。不具合も起きてません。
Wi-Fiも問題なし。格安SIMはちょっとひねくれてFiimo Dプランで試しましたがこちらも無問題。ドコモはピクト表示がLTEから4Gになりましたね。いい感じ。