こんにちは、やまです(@AS157503)。iPhoneを使い始めて7年目です。
Apple製品の魅力に取り憑かれ、一時携帯販売員に就職してた時期もありました。今でもMacBookやiPad、AirPodsを使い倒している林檎信者です。
先日のWWDC2019(開発者向けイベント)でiPad向けの新OS「iPadOS」が発表されましたね。
従来のiPad以上に、PCな使い方にも対応する新機能も続々と登場した、と言うのが私が登壇を見た時の印象でした。
本記事の内容
- iPadの新OS「iPadOS」の機能まとめ
- iPadOSでiPadがPC置き換えになるか、と言う疑問の答え
結論から言えばiPadOSの機能はPCレベルまで進化しており、仕様用途によってはPC置き換えも十分可能。
ただ私はスマートキーボードに不満があり、ここをもう少し改良してくれれば万人に「iPadさえあれば、PC要らず」と推せるかと思ってます。
iPad専用「iPadOS」が今年秋に登場予定。【注目機能は7つ】
今までリリースされたOSはiPhoneと同じ「iOS」でした。
ただiOSは基本的にスマホ向けにチューンナップされてます。一応専用アプリはあるものの、iPadはiPhoneを大画面化したものというイメージ。
iPadOSはiOSの延長上にあるOSですが、iPadの大画面やパフォーマンスを活かし、PC寄りにチューンナップされてます。
iOS13と共通してる機能は置いといて、ここではiPadOSの注目機能や進化点について解説していきます。
ホーム画面が進化。一覧性が向上します
今までのホーム画面はアプリ一覧のみの表示でしたが、iPadOSはホーム画面にウィジェットが置ける様になりました。「今日の表示」として、天気やイベント・予定などを表示できます。
iPadのロック解除したと同時に新着メールの確認・仕事の予定などをパッと表示できるのはビジネス利用に良いですね。今までと比べてちょっと情報量が多いと感じるかもですが…。
ともあれ一覧性が抜群になったのは良い事です。いちいちメール開いてとかカレンダーを表示する事なく、仕事などの重要なタスクに集中できる。
Split Viewとslide Over機能強化
MacOSではSplit ViewとSlide Over機能が強化。よりマルチタスクしやすい仕様になってます。
Split Viewでは同じアプリ、例えばメールの内容をみながらメールの返信をしたり、Slide Overでは写真を見ながらメッセージ・カレンダーを複数並べアクセスしたり。
Safariがデスクトップクラスのブラウジングが可能に
iPadOSのSafariウェブブラウザはデスクトップ版が標準表示になり、更にウェブアプリが使用可能になります。具体的にはGoogle Docs、Squarespace、WordPress。
個人的にはWordPressのウェブアプリが使える様になったのは良いです。アプリ版はなんか使いづらい感じがして好きじゃ無かったですし。
ダウンロードマネージャーも搭載。直近のダウンロードを見て、簡単にファイルアクセスできるのは使い勝手良さそう。
ファイルアプリが進化。zipファイルの圧縮・解凍、外付けドライブOKに
iOS11から登場したファイルアプリ。ただ外付けドライブ非対応だったり、PCと比べ機能が限定して使いづらい印象しかありませんでした。
iPadOSでは結構な進化が見られます。まず外付けメディア対応になり、SDカードをiPadに接続したりしてファイルを直接観覧できますし、ファイルサーバーにもアクセス可能になりました。
また今までは外部アプリでしか不可能だったZipファイルの解凍・圧縮がファイルアプリ上で可能になっており、Mac並みの使い勝手になりつつあります。
Apple Pencilがさらに幅広く使いこなせる様に
スタイラスを嫌ってたはずのAppleが方向転換して手がけたApple Pencil。今でも個人的に「ペンタブ要らなくね?」と思うほどの出来なのですがまた進化する様子。
具体的にはハードの力に頼らず、OSソフトウェアの改良だけでレイテンシ(遅延)を大幅に抑える事に成功。業界最高水準の9ミリ秒。
ツールパレットも新しくなり、呼び出しも簡単になってます。消しゴム機能がピクセル単位で消せる様になったのは嬉しいです。今までは割とがっつり消えちゃって困る場面多かったので。
テキスト編集機能が強化
iPadOSではテキスト編集機能が進化。新ジェスチャーでコピーやペースト、カットや取り消しの操作が可能になってます。
カーソル移動やテキスト選択もしやすくなってます。フローティングキーボード「QuickPath」で片手操作もラクラク。
カスタムフォント対応になりました
iPadOSではシステム全体のフォントを変更することが可能になりました。
カスタムフォントはApp Storeからダウンロード可能。Adobe、ダイナコムウェア、Monotype、モリサワ、Founder等のフォントがiPadで使える様になります。
私はiPadのフォントに不満はないのですが、拘りある人はiPadでより綺麗で美しい書類を作ることが可能になって良いかもです。
iPadOSはUSBマウスをサポート?
iPadOS発表時には言及が無かったのですが、iPadOSのベータ版に「USBマウス」がサポートされている事が発覚されてます。
海外の開発者の方が発見。障がい者向けの補助機能の一つ「Asssitive Touch」としてUSBマウスが使用可能になってます。
Hello mouse support on iOS 13! It’s an AssistiveTouch feature, and works with USB mice. @viticci nailed this pic.twitter.com/nj6xGAKSg0
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) June 3, 2019
現状では有線(LightningかUSB-C)で接続したUSBマウスが使用できているそう。Bluetoothマウスのサポート有無は不明ですが、設定にはBluetooth機器の項目が設けられてるそうです。
マウス対応するなら有線だけとは考えられないと思います。Appleは前から無線を推してるので。
とは言え、もしこれが正式リリースとなったらかなりiPadの使い勝手に影響しますね。タッチ操作では無理な、通常PCで行う細かい作業もiPadだけで完結しちゃいそう。
対応iPadとリリース予定日
iPadOSに対応している、既存iPadのリストは以下の通り。
- 12.9インチiPad Pro
- 11インチiPad Pro
- 10.5インチiPad Pro
- 9.7インチiPad Pro
- iPad(6代目)
- iPad(5代目)
- iPad mini(5代目)
- iPad mini 4
- iPad Air(第3世代)
- iPad Air 2
リリースは秋頃の予定。私の予想は、今までのサイクルから9月中に配信されるのは間違いないと思ってます。
iPadがPC置き換えになる?【結論:keyboard次第】
前々からiPadをPCの置き換えに、と考えている方は多いはず(私もその中の一人)。PC並みに進化したiPadOSで、いよいよ完全PCレスの時代が来るか?というのを考えてみました。
結論はYESでありNO。ただ今までは半々だった比率が、iPadOSの登場で7:3くらいでYESに近づいたのでは、と思います。
NOである理由
実はPC置き換えになるかもと、先日第3世代iPad Airとスマートキーボード、ペンシルを買いました。iPadとペンシルの組み合わせは文句なしなのですがキーボードは不満。
iPad Airは10.5インチなのでキーボード部分が窮屈というのもあるのですが、あのペタっとする打鍵感にはどうしても慣れないのです。
iPadのキーボードは俗に言うセパレートタイプ。以前HUAWEIのMateBookと言う、キーボード付きWindowsタブレットを使ってた時期がありました。
その時もキーボードに馴染めず即手放し、MacBookを購入した経緯があります。
iPadも例に漏れず。iPad+キーボードの総重量は非常に軽く、なおかつ極薄なのは気に入ってたのですが、文章入力でのキーボードが打ちづらいのは死活問題。
YESである理由
やはり今回のiPadOSが、iOSに比べ大幅にMac寄りになったのが大きいです。マウス対応やSafariのWebアプリ対応、ファイルアプリの外部メディア対応など。
例えば今までのiPadでエクセル表計算を作るとしても、セルとセルの統合や枠づけなど細かい作業をタッチ操作でやるのは至難の技。
なので簡単な修正や観覧をiPad、がっつり作成するのはMacbookで、という方は多いはず。
もしマウス対応となれば、この辺の細かい作業がPad上で可能になり、PCを持ち歩かなくて良くなります。
フォントを変更したり、Split ViewもMac並みになっており、やろうと思えばビジネス書類は全てiPadで完結できる感じに仕上がってます。
文字入力向上・トラックパッド付きのスマートキーボードを出して欲しい
上記の通り、そんなスマートキーボードが出たら、MacBookを捨ててiPadをPCとして置き換えるんだけどなあと思いつつ、記事を終えたいと思います。
秋頃リリースとなると、サイクル的に次期iPad Proも出そうな予感がします。その時に、打鍵感の優れたスマートキーボードが出てくれる事を期待したいですね。
あ、もしかしたら昔iPhoneをトラックパッドにするという特許をAppleは取得してるので、それもアリかも。