噂されてた10周年記念モデル「iPhoneX」が発表されたのでまとめ。私は購入予定だったので現メインiPhone7と比較してみました。目を引くホームボタンが撤廃された全面ディスプレイ・ワイヤレス充電・顔認証。
iPhoneX(テン)は現行モデルと一線を画す次世代スマホ
早いもので初代iPhoneが発売されて早10年。私は5からiPhoneを使ってる比較的新しめのユーザーですが未だに手に入れた時の感動は忘れられないですね。今は機能盛りすぎてアレですが満足度はそう変わりないです。
で、今年のiPhoneはiPhone7のアップデートモデルiPhone8・iPhone8Plusの他「NEXT SMARTPHONE」とAppleが提示するプレミアムモデルが爆誕しました。Windowsみたいに9飛ばしのiPhoneX(テン)。
事前情報の時点で私は購入する気満々。サイズ的に言えば7と7Plusの真ん中あたりなので比較するのも変ですが一応iPhone7とスペック比較してみました。何がどう変わるかをチェックしてみて下さい。
モデル名 | iPhoneX | iPhone7 |
初期OS | iOS11 | iOS10 |
CPU | A11 | A10/M10 |
メモリ | 追記 | 2GB |
ディスプレイ | 5.8インチ OLEDディスプレイ 2436x1125 3D Touch搭載 コントラスト比100万:1 | 4.7インチ IPSディスプレイ 1334×750 3D Touch搭載 コントラスト比1400:1 |
ストレージ | 64/256GB | 32/128/256GB |
カメラ | 1200万画素(デュアル) デュアル光学手ぶれ補正 クアッドLEDフラッシュ 4K 60fps動画撮影 インカメラ700万画素 両カメラポートレートモード搭載 | 1200万画素 光学手ぶれ補正 クアッドLEDフラッシュ 4k 30fps動画撮影 インカメラ700万画素 |
通信方式 | Wi-Fi ac MIMO Bluetooth 5.0 NFC (リーダーモード対応) 4G:800Mbps Felica | Wi-Fi ac MIMO Bluetooth 4.2 NFC 4G:600Mbps Felica |
ホームボタン | なし 画面下部のインジケータで対応 | あり(感圧式) |
生体認証 | Face ID(顔認証) | Touch ID |
バッテリー | 容量追記 最大12時間web接続 最大13時間動画再生 最大60時間音楽再生 高速充電対応 | 1,960mAh 最大12時間web接続 最大13時間動画再生 最大40時間音楽再生 |
ワイヤレス充電 | ○ | ー |
防水防塵 | IP67相当 | IP67相当 |
重量 | 174g | 138g |
サイズ | 横70.9mm 縦143.6mm 厚さ7.7mm | 横67.1mm 縦138.3mm 厚さ7.1mm |
色 | シルバー ブラック | ローズゴールド ゴールド シルバー ブラック ジェットブラック |
関連:iPhone8/8Plusは入手しやすい新型iPhone。7/7Plusとのスペック比較
全面有機ELディスプレイ。画面の大きさ・綺麗さが桁違いに
まず誰もが目を引くのはディスプレイでしょう。今まで4.7・5.5インチだったパネルが全面カメラ両隣や下部ベゼルすれすれまで広がり5.8インチに。そして今までLED液晶だったパネルは新たに有機ELに変化しました。
液晶と比べ高画質・薄く作ることが可能・省電力なのが有機EL。試しに量販店で有機ELと液晶テレビを見比べてみて下さい。同じ画質でも誰がどう見ても有機ELの方が綺麗と感じるはずです。
このお陰かコントラスト比の数値がiPhone7の1400:1に対しiPhoneXは100万:1と桁違い。画素密度も458ppiと圧倒的でまさにスーパーRetinaに相応しい映像美だと思います。カラバリは大幅に減りスペースグレイとシルバーの2色展開。
さよなら、ホームボタン。こんにちわ、新しいスワイプUI。
10年慣れ親しんだ正面に唯一あった物理ボタンがなくなっちゃいました。その代わりスワイプを駆使してホームへ戻ったりアプリを切り替えたりする新しいUIに。SiriやApple Payの起動は電源ボタンが兼任。
私の懸念事項その1だったんですが、現地のハンズオン動画を見る限り思ったより早く慣れるかと思います。初期iPhoneもロック解除はスワイプだったのでそこに近いと考えれば案外大丈夫かも。
指紋認証の変わりに顔認証(Face ID)搭載
懸念事項その2です。ホームボタンが無くなるので画面に埋め込まれる・電源ボタンが兼任する・背面に移動するなど色々な説がありましたがまさかの撤廃。変わりに全面カメラとセンサーで行う顔認証(Face ID)が搭載されました。
インカメラ周りに設置された赤外線カメラ・投光イルミネータ・ドットプロジェクタで顔の隅々まで認識してくれます。真っ暗闇でも問題なく認証されますが流石にマスクをつけてるとダメっぽいですが。
認証精度はFace IDの方が遥かに上と豪語してましたが発表会では登壇者が一発目から認証失敗するという痛恨のミスがあったので不安が残りますが、ニューラルエンジンと呼ばれる学習機能で使っていく内に精度は向上するとか。
ワイヤレス充電にようやく対応。Qi規格なのでサードパーティも可能
iPhone4以来久しぶりに背面もガラスで覆われました。その理由が長年搭載されるんじゃないかと言われてきたワイヤレス充電。iPhoneを充電マットに置くだけで充電がOKとストレスレス。
世界標準のワイヤレス充電規格であるQi(チー)となっているので恐らくはサードパーティ製でも充電できると思います。流石にAppleストアで売ってるのは7000円とかしますからね。。
カメラはインカメラもデュアル化。チップも進化
デュアルカメラは望遠カメラのF値が向上・光学手ブレ補正がデュアル化・ポートレートライティングでスタジオ品質の液晶エフェクトを作れるそう。あと4K動画撮影も60fpsになりより滑らか動画が撮れる様になりました。
全面カメラでもポートレートモードが出来るようになるのはインスタ映えして良いですね。相変わらずのド素人カメラスキルな私でもより綺麗に撮れそうな気がしてきました。
心臓部であるチップ性能ももちろん進化。A11 bionicチップはA10に比べコア数が増え6コアに。前記のニューラルエンジン(要はAI人工知能)搭載で動きを学習してより効率的にiPhoneが動作するそう。
バッテリー性能はiPhone7より2時間ほど長持ちするそうですが電池容量は不明(追記します)。何気に高速充電に対応になっておりUSB-C充電器(MacBookに付いてくるやつ)であれば30分で50%まで充電可能。
通信周りは順当進化。日本に関係あるのはバンド42
Bluetoothは最新バージョンになりGPSなどの位置測定は2つ増えてます。その内の一つQZSSは日本向けの衛星システム。位置情報がより高精度になるのでポケモンGoなどの位置ゲーがより良くなりそうですね。
NFCは今までApple Pay専用でしたが今回のiPhoneX/8シリーズからリーダーモード対応となりました。Androidでよくあるタグにかざすと色々な情報が読み取れたりする奴です。私はあまり使わないけど。
4G LTEは新たに2バンド増え27バンドに。日本に関係しそうなのはTD-LTEのバンド42。ドコモ・au・ソフトバンクが保有してる周波数帯です。大々的に運用してるアピールしてるのはドコモ。
最大速度800Mbpsとなってるので、4Gの最新技術4x4MIMOや256QAM対応となっているはず。とは言えまだ首都圏で都市部でぼちぼち始まってる段階なので、いずれ恩恵を受けれるんじゃないか位と思ってOK。
最大の懸念事項は価格。最安モデルでも12万越え
まだキャリアからの発表が無いのでAppleストアで売られる予定のSIMフリー版の価格を。税込に直しましたが恐ろしい事に。因みに容量別に64GBモデルと256GBモデルがあります。
64GB:121824円
256GB:140184円
最安である64GBモデルでも12万越え。256GBに至っては14万と21.5インチのiMac買ってもお釣りがくる金額に。流石にこれは軽々と手が出せるレベルの価格帯じゃないです。ここまで高額になった理由は有機EL。
現状有機ELディスプレイは小さく作るのが現在だと難しく、55インチの4Kテレビですら20万程です(液晶だと10万切り製品が結構ある)。大型テレビでこれですから5.8インチのiPhoneXのこの価格はむしろ安い部類な感じ。
仮にキャリアで発売されても実質負担金は2000〜3000円/月とかになるんじゃないでしょうか。それとも従来の24ヶ月の分割だけじゃなく36回払いにするとか。
iPhoneXは「買い」か?
6や6s辺りを発売と同時期に買ってる人は検討してる方が多いはず。金額的に買える買えないは別として、今までの操作感に慣れたiPhoneユーザーがホームボタンなしのUIが受け入られるか否かにかかっていると私は思います。
そこがOKで予算があるなら間違いなく買いのiPhoneです。iPhone8Plusよりカメラ性能が良く画面も大きく綺麗・でもサイズはiPhone8よりちょっと大きいだけなんて最高じゃないですか。
iPhoneXの予約開始日と発売日
個人的にはこれが発表会での一番のサプライズ。いつものサイクルから大きく外れ予約開始日は10月27日(金)、11月3日(金・祝)発売です。てっきり出荷量はごく僅かでもiPhone8と同じ22日発売と思ってたのに。
初回出荷量がジェットブラックのiPhone7Plusより下回るなんて話もあるので、在庫確保の為ずらしたのでしょう。1ヶ月でどれだけ用意できるかはわかりませんが、それでも間違いなく争奪戦間違いなし。
公式リンクを貼っておきますので購入を決めてる方は10月27日まで正座して待ちましょう。頭金や余計なオプションなしで買えるオンラインショップの方が早く確実に手に入りますよ。
公式:Apple公式サイト
公式:docomo online shop
公式:au online shop
公式:ソフトバンク オンラインショップ