初のソフトバンク系格安SIMのU-mobile SUPERがようやく受付開始しました。キャンペーン情報や注意点など。縛りが結構エグいので素直にワイモバイル使った方が良さげ。
U-Mobile SUPER受付開始。キャンペーン詳細
格安SIMと呼ばれているモノの大多数はドコモのネットワークを使ってます。私のメイン回線のDTI SIMもドコモ系です。
au系格安SIMはUQモバイル・mineo・Fiimoの3社のみでソフトバンク系はありませんでした。U-Mobile SUPERは初のソフトバンクのネットワークを使った格安SIM。
6月上旬スタート予定でしたが何だかんだで昨日ようやく受付開始しました。料金プランなどは前に書きましたがここではキャンペーン詳細や注意点などをまとめています。
関連:ソフトバンク回線の格安SIMをU-Mobileが提供予定。料金プランまとめ
新規申し込みでZTE Blade V6が実質無料
新規申し込みでSIMフリースマホの「Blade V6」が実質無料になります。実質無料というのは端末の分割金が発生してますが月額料金から同額が値引きされる仕組み。
キャンペーン発表当初はTalk Sプランは対象外でしたが対象になりました。ただしMNP転入による新規申し込みは対象外に。先着5000名限定です。
実質タダというメリットはありますが、既にスマホを持っている方は不要。U-Mobile SUPERはSIMフリースマホ(SIMロック解除済含む)かワイモバイルのスマホが利用可能です。
関連:ZTE BLADE V7 lite・E01のスペック。V7 liteは指紋認証付きで2万円台の高コスパ機種
毎月のデータ容量が2年間増量
スタートキャンペーンで毎月のデータ通信量が増量されます。Talk SとTalk Mプランは2倍となりそれぞれ2GB・6GB、Talk Lプランはプラス5GBの12GB。料金は変わらずです。
8月10日追記:1年間月額1080円になるキャンペーン実施中。詳しくはU-Mobile SUEPERのスーパーおトク割詳細。料金差が埋まったがサービス面はY!mobileが圧勝をどうぞ。
受付終了は明記なしで増量は開通月含む24ヶ月間。申し込めば自動的に適用されます。こちらはMNP転入でもOK。Talk Mプランを選択するのがよさそう。
U-mobile SUPERの注意点
以下U-Mobile SUPER重要説明事項から抜粋した注意点。契約を検討している方は以下を抑えればOK。他の格安SIMとは仕様が全く異なると思った方が良いです。
音声通話SIMしかないので気軽に試す事ができない
U-Mobile SUPERにはデータSIMの提供がなく音声通話SIMのみの提供になります。二年以内に解約すると10260円の解除料が発生します。
この他にも3ヶ月以内の解約の場合短期解約料3240円が上記の解約金とは別に請求されます。結構手厳しい。
格安SIMは生活圏のエリアや時間帯によって速度が大きく異なります。よって解約金のないデータSIMで試してみて問題なければ電話番号を移すのがベスト。
U-Mobile SUPERはデータSIMが無いので通信品質を試すことは出来ません。せめて解約金なしプランがあれば良かったのですが…。
データ容量を超えると当月内は速度を高速に戻せない
月間通信量が各プランのデータ容量を超えると速度制限がかかるのはどこも一緒なのですが、問題は当月内はずっと低速だという点。
他の格安SIMは追加料金を払えば当月中でも通常速度に戻せますがU-Mobile SUPERはこれが出来ません。低速時の速度も上り下り共に128kbpsなのも注意が必要。
プラン変更が不可
更に恐ろしいことにプラン変更が出来ません。最初に契約したプランから変更したい場合は解約して新規契約です。当然場合によっては解約金を払う必要あり。
という事なのでU-Mobile SUPERは気軽に手を出せる格安SIMではないです。ソフトバンクやワイモバイルからのMNPも通常と異なる手続きが必要ですし面倒。
流石にプラン変更は今後OKになる可能性が高いでしょうけど解約に対する縛りがキツイですね。
通信速度が他の格安SIMに比べ早い可能性があるのがメリット
他にソフトバンク系ネットワークという事なので、データ容量超過の規制のほかコンテンツ規制が厳格なのも注意点。詳細はソフトバンクの格安SIMが今年出るかも。メリット・デメリットまとめで書きました。
デメリットばかり目立ちますがメリットも。それはU-Mobile SUPERが他のMVNOサービスと違い再販型な点。お昼などピーク時間帯でも速度が落ちないと思って良いです。
U-Mobile SUPERは再販型MVNOの様です
通常MVNOサービスはキャリアから帯域を借り自社システムを介して通信が行われます。当然借りてる帯域の幅やシステムによって速度が大きく変わります。格安SIM会社によって速度が変わるのはこのため。
ですがU-Mobile SUPERは再販型。要は看板が違うだけで中身はほぼ一緒だということです。根拠はアクセスポイントネーム(APN)設定。
ワイモバイルとAPNが同一なのが再販型の証拠
APNはインターネットに繋ぐための設定のこと。格安SIMによって異なるのは当然ですがU-Mobile SUPERはワイモバイルのAPNと全く一緒です。下記表は両社のHPからまとめたものですが見事に一致。
U-Mobile SUPER | ワイモバイル | |
---|---|---|
APN | plus.acs.jp | plus.acs.jp |
ユーザー名 | ym | ym |
パスワード | ym | ym |
MCC | 440 | 440 |
MNC | 20 | 20 |
認証タイプ | CHAP | CHAP |
参照:U-Mobile SUPER 初期設定について
参照:Y!mobile APNを設定する
APNが一緒なのでワイモバイルのシステムを介して通信を行うことになります。つまり速度はワイモバイルに準ずる形。
U-Mobile SUPERはAXGP網が利用可能
またHPの文面にこの様な文面があるので、FD-LTEだけでなくTDーLTEと互換性のある通信方式AXGPも利用可能です。バンド41が使えるSIMフリースマホは110Mbpsの高速通信が可能です。
高速データ通信「4G」に対応したエリアのうち、LTEに対応したエリアでは下り最大112.5Mbps(対応機種に限ります。東名阪などの一部地域より順次提供中です)、通信方式AXGPに対応したエリアでは下り最大110Mbpsでの高速データ通信が可能です。
KDDIも同じ周波数を保有してますがこれは子会社のUQ所有のもの。mineoなどのau系格安SIMではバンド41は使えません。使えるバンドが多いのはメリットになりそう。
とは言え普通にワイモバイルを契約した方が良いです
速度面は他格安SIMに比べ心配しなくてよさそうですが、いかんせんプラン変更も出来ない・厳しい縛り・データ容量超過後翌月まで低速など使い勝手の悪さが目立ちます。
キャンペーンもパッとしません。スマホ本体実質無料も他社で既にやってますし、何より本家ワイモバイルの月額料金がキャンペーンで安くなっている有様。
CMでやってる「ワンキュッパ割」というヤツです。一年間月額1000円引きで月間通信量も2倍。ソフトバンク回線を格安で使いたいなら素直にワイモバイルと契約しましょう。
公式:ワイモバイル
一応ドコモ・ワイモバイルの二つのネットワークを扱ってるマルチキャリアMVNOになりますが、ユーザー目線で言えばメリットが行方不明すぎます。
せっかく2つのキャリア網を借りてるのですからパケットをシェアするとか出来るようになれば少し面白いのですがね。今後に期待。
公式:U-mobile